
Googleアナリティクスの
スタートガイド~その弐
Googleアナリティクスで効果を
“見える化”する
Webサイトのアクセス計測が整ったら、次は「成果をどれだけ生み出しているか」を把握する段階です。Googleアナリティクス4(GA4)では、重要な行動を キーイベント(旧:コンバージョン) として設定することで、問い合わせや予約につながる動きを正確に把握できます。ここでは、最新仕様に基づいたキーイベント設定、電話タップ計測、そしてレポートの読み方をわかりやすく解説します。
最新GA4仕様に基づくコンバージョン設定・
電話タップ計測・
レポート活用ガイド
キーイベント(旧:コンバージョン)を設定して「成果」を明確化する

GA4における「キーイベント(Key Events)」とは、サイトで達成したい主要な成果を示すイベントです。
- お問い合わせフォームの送信完了
- 資料請求完了
- 予約完了
- 電話リンクのタップ
これらをキーイベントとして設定しておくことで、アクセス数だけでなく「成果につながる行動」を把握できます。
キーイベント設定の流れ
(最新GA4仕様)- HTMLの電話リンクにイベントを付与
- 計測されているイベントの中から成果に該当するイベントを選択
- 「重要なイベントとしてマーク」 を ON にする
- 必要に応じてイベント名やパラメータを整理・統一
補足:GA4では「コンバージョン」という呼び方は廃止され、現在は「キーイベント」という名称になっています。
電話タップ計測で“オフラインへの橋渡し”を可視化

スマートフォンからのアクセスが多いサイトでは、電話ボタンのタップ数を計測することが非常に重要です。
代表的な計測方法
HTMLの電話リンクに
イベントを付与<a href=”tel:0123456789″ class=”js-phone-link”>お電話はこちら</a> Googleタグマネージャー(推奨)でクリック
イベントを自動計測・クリック要素に「tel:」が含まれる場合にイベント送信
・ヘッダー・フッターなど 位置別にイベント名を分ける と分析が容易計測の注意点
- 電話リンクのクリック=必ず通話したとは限らない
- 広告施策の場合、Google広告の「通話計測」機能と併用すると、より正確な計測が可能
GA4レポートで成果の
“理由”を読み解く
計測したデータは、レポートを使って読み解くことで価値が生まれます。
主に見るべきレポート
(GA4最新UI)トラフィック獲得レポート(集客) どの流入経路(検索/広告/SNS)が成果を生みやすいか イベントレポート
(エンゲージメント)・どんな行動が多いか
・どのページが成果に貢献しているかキーイベントレポート
(旧コンバージョン)・問い合わせや電話タップなどの成果数
・どのユーザー層・流入元が成果を出しているか分析のポイント
ただ数字を見るだけでは不十分です。
- なぜ成果が増えた(減った)のか?
- どのページが成果に影響しているのか?
- 成果を出している流入経路はどれか?
この「理由」を考えることで改善のヒントが見えてきます。
Text まとめ
今回はGA4を使って成果を可視化するための基本設定として、
- キーイベント
(旧コンバージョン)設定 - 電話タップ計測
- レポートの読み解き方
を解説しました。これらを正しく設定することで、Webサイトのパフォーマンスをより精確に把握できます。次回は、実際のデータをもとに 改善につなげる分析方法 や、Google広告との 連携活用 についてさらに詳しく解説していきます。データを“見る”から“活かす”へ。 一緒に成果につながる分析ステップを進めていきましょう。