
「歯科外来診療環境体制加算」が名称変更されました The name of the “Outpatient Dental Care Environment System Surcharge” has changed
2024年度の診療報酬改定により、これまでの「歯科外来診療環境体制加算(外来環)」が廃止され、以下の2つの新たな加算に再編・名称変更されました。
・歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)
・歯科外来診療感染対策加算(外感染)
「安全対策」と「感染対策」という2つの視点で個別に評価される仕組みへと変わり、これまで「歯科外来診療環境体制加算」の基準をクリアしていた歯科医院でも、再編された加算に再度届出が必要となっています。
加算の名称が変更された
背景とは?
これまでの「歯科外来診療環境体制加算」は、診療所が一定の医療安全や感染対策の体制を整えていることを一括で総合的に評価していました。しかし、近年の新型コロナウイルス感染症の影響や、患者さんの安全志向への意識の高まりを受け、分野ごとに個別で評価する必要性が増していました。
今回の制度変更では、医療安全対策と感染対策の取り組みをそれぞれ評価することで、各医院において、より具体的な対応が求められるようになります。
また、両方の基準を満たすことで、患者さんにとって「信頼できる安全性の高い歯科医院」であることを、よりアピールしやすくなったという点は、医院側にとってメリットとして捉えることができるでしょう。
歯科外来診療医療安全
対策加算(外安全)
医療事故や緊急時対応など、「医療安全」に関する取り組みが評価されます。
- AEDや救急薬剤などの設置
- AEDや救急薬剤などの設置
- 緊急時の対応マニュアルの整備
など
歯科外来診療感染対策
加算(外感染)
院内感染の予防を徹底するための「感染管理」体制が評価されます。
- 滅菌の徹底・管理と記録
- 口腔外バキューム等の導入
- スタッフへの感染対策教育
- 個人防護具(PPE)の活用
など
Text Webサイトへの反映も
忘れずに!
加算の取得は、医療体制が一定水準以上であることの証明でもあります。そのため、加算取得をWebサイト上で発信することは、患者さんに安心感や信頼感を与えるうえでも非常に効果的です。弊社では、これまで多くの歯科医院様のWebサイト制作を手がけており、加算の取得状況に応じて、積極的に掲載するようご提案しております。
しかしながら、以前にお作りしたサイトのなかには、旧加算名のまま掲載が続いているケースも見受けられます。
今回の変更に伴い、「外安全」「外感染」へ表記を変更する必要がありますので、弊社からも更新のお声がけをさせていただいておりますが、サイト上の表記に更新漏れがないか、今一度ご確認いただけますと幸いです。
随時、更新のご依頼を承っておりますので、何かございましたらお気軽に弊社までご連絡ください。
Text まとめ
「歯科外来診療環境体制加算」の制度変更により、院内体制の整備や申請手続きなどの対応に追われる医院様も多いかと思いますが、Webサイトでの情報更新も必ず忘れずに行いましょう。せっかく厚生労働省から認定を受けていても、最近ではWebサイトを閲覧してから来院される患者さんが大多数です。サイトの情報が古いままですと、医院の信頼性に疑問を持たれてしまう可能性もあります。
すでに加算を取得し、Webサイト上での更新も済んでいる場合は、「ブログ」や「お知らせ」で、医院の取り組みをご紹介することもおすすめです。安全性や衛生管理、感染対策に注力している姿勢をしっかりと打ち出すことで、医院としての信頼度向上にもつながります。
ぜひこの機会に、ご検討してみてはいかがでしょうか。